昨日は、地区の研究会の集会がありました。andre-candreは、特別活動の集会に参加。2年生の学級活動の授業を参観してきました。「最高の学級を目指す~掲げよう私たちの団結の証を~」という題材名で、学級がこれまで団結してきた証を言葉として表し、学級に掲示するのだそうです。その言葉を、みんなで話し合いを通して、決めようという内容でした。この活動を通して、その言葉が、「団結を常に意識し、所属感や連帯感を感じる」ものになって欲しい…。というのが、授業者のねらいだったようです。
授業は、13時30分から体育館にて始まりました。25分に予鈴が鳴ったのですが、おもむろに、子ども達がステージに並びました。そして、合唱が始まったのです。それを体育館の後ろの方から見守る授業者の先生の姿に、何とも言えない温かさを感じました。この先生、andre-candreよりも2つ年上の先輩ですが、熱血教師として、っすごい情熱あふれる先生で、私の憧れの先生の一人です。
で、授業の方は、どうだったかというと、まず話し合いについて。
学級役員の司会のもと、班ごとに、話し合いがスムーズにすすめられていきました。それぞれの個人の考えた「言葉」、その理由を発表して、意見を交換し、班としての意見をまとめ、各班の言葉を、模造紙に書いて、パネルに掲示していました。その後、全体で、意見を出し合い、言葉を一つにしていこう・・・となったのですが、出てきた言葉は「愛」「愛」「愛」と、直江兼続かっ?てくらいに「愛」がでてきました。
じつは、それもそのはずで、2学期、2年A組では「愛」をテーマに掲げていたようで、それが浸透した結果だということがわかりました。しかし、安易に多数の意見が「愛」だからということで、そっちに流れず、建設的な意見が出され、「輝愛(きあい)」など、ユニークな言葉も出て、結局、授業の時間内には結論を出せずに、終わってしまいました。
研究授業なので、結論を出すところまでやって欲しかったなぁ・・・というところもありますが、子ども達が、もう少し話し合って、納得する形で結論を出したいという願いもあったそうで、途中で切られました。
andre-candreならどうするのかな…と考えてみました。授業者の先生は、やりたいこと(授業で見せたいもの)がいっぱいあって・・・とおっしゃっていましたが、最初の導入部分の動画を見せる必要は無かったかな・・・と思います。(※andre-candreの考える、映像、音楽、効果、視聴覚機器の利用については後述)で、第2段階の話し合いの部分を膨らませることができたのかな?と考えます。むしろ、個人で「言葉」を考え済みなので、いきなり、班としての意見をまとめる段階からはじめ、その中で個人の「言葉」を取り入れていきながら話し合いをすすめていれば、ここも時間を短縮できたと思います。そして、全体での話し合いのところで、さまざまな意見交換や、中には「こうしてはどうか」などと建設的な意見を言う人がいたりして、また、そこへ教師が適切な助言・指導を入れて、一つに決定していく・・・という場面が見たかったです。それが、望ましい集団づくりへとつながると考えます。
それにしても、このクラスの子ども達は、とっても温かく、お互いを認め合う雰囲気があったと思います。これは、やはり、学級担任の情熱の賜だと思いました。
・・・具体的には、クラス替えをした春から、ことあるごとに「よせがき」という活動をおこなってきたそうです。この「よせがき」、andre-candreもやったことありますが、「良いところ探し」というエクササイズ(構成的グループエンカウンターの手法)で、一人一人に対して、学級全員がその人のことをほめる言葉を贈るというものです。ルールとして、批判的なことを書かない。なるべく多く書く。で、時間がきたら、次の人へ…と回していきます。38人全員が書くのに、4日かかったりしたこともあったそうです。この活動を繰り返していくことで、「人の良いところを見る目」が養われ、人間関係も、お互いを認め合う雰囲気ができてきたのではないかな・・・と思います。
さて、今回の授業では、動画やPowerPoint、BGMなどさまざまな視聴覚機器が登場しました。
もはや、今どきの授業では、映像、音楽、視聴覚機器は、無くてはならないツールになりました。先輩の先生や、機器を全く使わない先生からは、「機器を多用したからといって良い授業をできるものでもない」とか「テクニックに溺れるなよ」などと、辛辣な言葉をもらったこともありますが、それはその通りだと思います。・・・だから、ツールなんです。チョークや黒板と同じなんです。だけれど、子ども達は生まれたときからマルチメディアとともに育ってきました。だから、こういう場面で使うと効果的っていうときには、使うべきだと考えています。
私、個人的にも動画を編集したりしていますが、コンピュータの操作に長けていれば、誰が編集しても同じなんてことはありませんよね。やはり、作り手の意図をどのように表すかってことだと思います。自分はこのように表現したいんだっていうイメージを形にする。・・・これって、「美術」の力なんだよな・・・と思います。
だから、授業の導入部分で見せるたった2,3分の動画を、本気で編集したりしてます。
いろんなことを考えさせられた研究授業でした。
授業をした先生、そして2年A組の子ども達、お疲れ様でした。
ちなみに、私の担当するクラスは、今日までが閉鎖でした。
1週間も子ども達に会っていません。・・・朝の会・帰りの会をやっていません。
3年生が卒業した後の3月って、こんな雰囲気だったよなぁ・・・なんて思っていました。はやく、月曜日、子ども達に会いたい!!そんな気持ちになったandre-candreでした。
・・・クリック(図工・美術科教育ランキングへ!)